MR(医薬情報担当者)のリアル -現役MRのブログ-

現役MR、就職を考えている社会人、学生の方々のために開設しました!MRとして就職する前から、現在までのあらゆるリアルをここに綴っていきます。

なぜ人気職業なのか?

f:id:ms0907:20181019182005j:plainMRは人気職業の1つと言えます。

ネットなどに挙がっているものから客観的な見られ方、そしてMRとして働いている側としての意見を挙げたいと思います。

 

まず、客観的な見られ方について挙げていきます。

有名な転職情報サイト「DODA」では、毎年、仕事満足度ランキングを発表しています。

ビジネスパーソン15,000人に現在の職種の満足度を100点満点で点数を付けてもらったそうです。

19業種112職種の満足度を「総合」「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間」「職場環境」の5つの項目に分けて示しています。

2018年版も8月に発表されました。

 

MRの5項目の満足度は以下の通りです。

総合   :1位 / 122職種中

仕事内容 :11位 / 122職種中

給与・待遇:1位 / 122職種中

労働時間 :8位 / 122職種中

職場環境 :2位 / 122職種中

 

パッと見るだけでも「満足度高いなあ~」と感じます。

ただ、DODAがなぜこの5つの項目に分けたのかであったり、具体的な点数のつけ方はわかりません!

 

この結果を見て、私が実際に感じるところを次に書いていきたいと思います。

項目別に見ていきます。まず、「仕事内容」についてです。

 

私は「順位に納得!」と感じます。

まず、ポジティブ要素から挙げていきたいと思います。

 

・自由度の高さ

MRは営業なので、基本外勤です。

外に出れるというのは、オフィスに籠っているのとはストレス面で全然違います。

開放的な空間で社内の人間に見られていないのは、実際、ストレスフリーです!

しかもMRは移動手段が車なので、車で電話でも、音楽聞くでも好きなことなんでもありです!そのようなことを実際しなくても、いつでもできる!と思える時点でストレスがありません。

 

スケジュール管理などもすべて自分で考えて仕事ができます。

上司にやれと言われた仕事ではなく、若い時期から自身で能動的に動けるのは大きいのではないでしょうか。

 

・経験の質

営業スキルは社会人でどの仕事をするにも無駄にならない仕事だと私は思っています。

どの仕事も誰かしらのニーズ(役に立つこと)を見つけ出し、それを答えていきます。

根本的に、他者への貢献が仕事だからです。

1人の顧客のニーズに答える仕事は、営業の醍醐味ともいえます。1人1人のニーズに答えるまでには様々な過程があります。この経験は、他の仕事をするうえで重要なスキルになると思います。

 

MRはそれに加え、中心となる顧客が医師です。

医師も同じ人間なので、様々な人がいますが、勉強はもちろんのこと、頭のいい人が多いのは実際仕事をしていて感じるところです。

知識、趣味が豊富であったり、考え方なども一般の人よりも余裕があると感じます。

そのような人に毎日会うので、人として勉強させられる面が多くあります。

 

 また、MRをしていて医学的な知識がつくということは言うまでもありません。

 

 

 

 

次にネガティブ要素を挙げたいと思います。

 

・やりがいや貢献度を感じずらい

やりがい、他者への貢献、世の中への貢献をやや感じずらい仕事であると思います。

やりがいや貢献度の高い仕事をしたいMRは、ほとんどがこの壁に当たり、中には他業界に転職をする人もいます。(新卒だと3年働いたぐらいで)

 

MRの仕事は表向きだと、患者さんの治療に貢献する仕事といいますが、そこに重きを置いて就職すると、就職前と就職後のギャップに悩まされる可能性が高いです。

MRの仕事は、自社製品を売ること。それは医師に貢献することです。患者さんへの貢献ではありません。

言い換えると、医師に貢献した結果、患者さんへの貢献に繋がります。

MRは例外を除いて患者さんと接することは禁じられているからです。

 

この構図が「やりがいを感じない」という気持ちに変わる人がいる要因の1つだと思います。

 

・キャリア設計がしずらい

MRのキャリアプランは、MRの延長にある管理職の所長(マネージャー)、本社勤務(営業企画、マーケティングなど)、薬剤師の人ならMSL(メディカル)、あとは他社MRへの転職などです。

MRで長年勤めた人が、「他業界にはいけない」と吐露している光景をよく目にします。

理由はいろいろありますが、他業界でも通じる資格や専門性は持ち合わせていない人が多いです。

MRに必要なものは、自動車免許、MR認定資格くらいなので、よほど自発的でない限り新たに資格を取る人はいません。

他の理由としては、単純に高収入だから水準を下げたくないという人が多いです(笑)

製薬業界は給与水準が高く、特にMRは手当が多いのでなかなか離れずらくなるということです。

 

 

 

次は「給与・待遇」についてです。

 

私はとてもいいと思っています。

仕事内容と収入は、釣り合っていないように感じます。

MRはもらいすぎです。

 

なぜMRの収入はいいのか?

それは、手当が多いからだと思います。

基本給は、他業界と大きく変わりません。(特に新入社員のときは)

 

MRの収入の内訳をみると、多くの手当が見受けられます。

・基本給

・ボーナス

インセンティブ

・残業手当

・営業手当

・営業日当

・家賃補助

・資格手当

 

会社によって、他にもあるものやないものがありますが、ざっとこんな感じです。

さらに、福利厚生や車、携帯、PC、iPadなどが一人1台支給されます。

車は、会社によってマイカー制度や月々○万円で休日使用可といった細かなルールがあります。

総じて、私はとても恵まれている職業だと思います。122職種中1位もうなずけます。

ただ、30歳ほどで年収2000万などは難しい職業ではあると思います。

 

 

次は、「労働時間」についてです。

 

MRの労働拘束時間は、一般的にみると長い方だと思います。

ただ、そこまで苦痛に感じないのもこの仕事の特徴だと思います。

 

MRの労働時間の平均をリアルに予想すると、

1日13時間前後だと思います。

一見長く感じますが、直行直帰ありで、スケジュールも自分で決められる仕事の為、もっと長く仕事をする日もあれば、早くあがることもあります。

 

週末に友達との飲み会なんかは、講演会などがない限り可能です。

融通が利くため苦痛よりもノビノビ仕事ができる感覚の方が個人的には大きいです。

 

 

 

次が「職場環境」についてです。

 

職場で重要なことは、すばり社内営業です。

どこの職場でもそうなのではないでしょうか。

 

 

上司に気に入られることは将来を考えると大事になってきます。

社内営業というと、「ごますりかあ」「めんどうだなあ」と思われがちだが、ものは考えようです。

 

上司とうまくいっていると、社内での評価だけでなく、純粋に自分の仕事もしやすくなるので、衝突するよりもやはりうまくやるほうが無難です。

社内営業が苦手という人は、1日1回は上司が笑顔になることをするとかでいいと思います。

 

基本的には、ノビノビできると思います。ただ、上司によってオフィスのカラーが変わるので、運任せのようなところもある。